5階建てビルの1階倉庫、2階倉庫、3階事務所、4階、5階の各住居に雨漏りがあるので調べてほしいと依頼をいただきました。
雨漏りが発生しているかどうかは、散水検査という、水をまき人工的に雨を再現し雨水の侵入口を調べる検査を行って調べます。
今回は5階建てビルということで、高所で、かつ人通りの多い通りでの散水検査となりました。
安全を確保しながら、歩道の通行人への水跳ねにも注意し、散水検査を実施しました。
数か所ある雨漏りの発生状況をお客様にお伺いし、室内の被害状況、外壁・屋上・貫通部・サッシ廻り・シーリングなどの、劣化している箇所を事前に調査します。
近くで目視で点検してみると、劣化している箇所が想像以上に多くありました。
この事前調査が、散水検査をするうえで重要なのです。
劣化が発生しているなど怪しい箇所を重点的に散水することで、雨漏りの発生原因となっている箇所をピンポイントで特定しやすくなります。闇雲に散水をすると、余計な時間や費用の発生につながります。
散水検査をし、全ての雨漏り原因箇所を特定しました。
配管などの貫通部や、サッシ廻りの塗装部の劣化した箇所からの水の侵入が多数見られました。
対策として、屋上の床面の防水は劣化してはいましたが雨漏りはありませんでしたので、まずは他の雨漏り原因となっている箇所だけの補修にするプランをおすすめしました。
外装の劣化具合(前回の外装工事から15年程度)や、雨漏り原因箇所が多数あるため全面補修が最善ではありますが、補修費用の面を考慮しました。
お客様は、長期にわたり雨漏りに悩んでいらっしゃったようです。
原因箇所が特定できたことで、どこから優先的に補修していくのかなど、今後の補修の道すじが見えたとおっしゃっていました。
雨漏りに悩む中小規模のビルやマンションのオーナーさんは、たくさんいらっしゃいます。
雨漏りは予期せぬタイミングで起こってしまいます。費用の面などもあり、急遽大掛かりな補修をすることは簡単には決断できません。
足場を組むだけでも大きな負担になってしまうからです。
プロドライでは、状況により足場を必要としない散水検査からの部分補修工事もご提案いたします。
延長棒などを使用することで、足場を必要とせずとも原因箇所を特定できる場合もあります。実は、最小限の検査と補修で雨漏りがなくなることも多いことなのです。